K様よりiQ GRMNのマフラー製作のご依頼いただきました。ありがとうございます！
iQは製品化していない車種のためワンオフ製作となるのですが、通常は車両を1週間から2週間前後お預かりする事になります。
お客様の希望に合わせた仕様で作り込んでいくには、預かり無しの日帰り作業は難しいです。
代車は有りますので、お預かりする事自体は特に問題ないのですが･･･
お預かり期間中の前半部分は、マフラー製作に必要な部材（フランジ・サイレンサー・パイプ・ステー等）の採寸や製作です。
この期間を短縮する事が出来れば車両お預かり期間が大幅に短縮出来るので、お客様にも当社にもメリットが有ると以前から検討していました。
そこで当社では新たな取り組みとして、ワンオフマフラー製作に3Dデータ採寸と設計を行っています。
（以前から導入してはいたのですが、主に製品開発に使っていました）
前置きが長くなりましたが、作業工程をご紹介します。
【1回目のご来店：仕様打合せおよびデータ採寸】 所要時間:2時間前後(当車両および本内容の場合）
1回目のご来店。
事前にメール等で大まかな仕様や概算費用をお伝えした上で、ご予約いただいた日時にご来店いただきました。
作業前のマフラーは純正です。
今回製作する部分は、黄色線で囲んだ部分です。
車両の下回りを確認しながら、お客様と完成後の音量や使用するテールエンドの形状・材質の打ち合わせを行い、使用するサイレンサー等の仕様を決めていきます。
下回りの3Dデータを取得します。
また、使用するテールエンド（今回はチタン製円型φ76）の位置決めを行います。
お客様に確認していただき、位置が決まったらテールエンドの位置も3Dデータ化します。
これで1日目の作業は完了。所要時間は内容によりますが2時間前後です。
車両のお預かりは無しで、乗って帰れます。
【3Dデータ作成および部材準備】 期間:約2～3週間程度(当車両および本内容の場合）
3Dデータを元に、完成品を3D設計します。
画像はパイプ部分のみですが、位置決めしたチタン製テールエンドの位置に合わせてパイプレイアウトを行っています。
完成したデータを元に、各部材を準備・製作していきます。
この期間は2～3週間いただいています。
【2回目のご来店：マフラー製作作業】 所要時間:1日(当車両および本内容の場合）
各部材が全て完成するタイミングに合わせて、お客様と作業日の打ち合わせを行います。
車両をリフトアップし純正マフラーを取外し、準備した各部材を現車合わせで組み込んでいき、完成したマフラーがこちら！
今回はシングル出しで比較的シンプルなレイアウトでしたので、車両のお預かりは無く日帰り作業でした。
また、こちらの車両は加速騒音規制前の車両なので、騒音値が基準内に収まっている事を確認し、納車となりました。
K様ありがとうございました！